大雄山西円寺は画僧「内藤香林」が住職を務める七百年の歴史を持つ古刹、観音霊場寺院です。
皆様のご参拝をお待ち申し上げております。

境内散策
大龍の図
この天井画は西圓寺開山・仁空実道和尚(天台宗)の御生誕七百年法要のおりに奉納されたもので、観自在菩薩のしもべ天徳大龍王(てんとくだいりゅうおう)を四メートル四方の天井壁画として、住職が描きあげたものです。水墨画が一般的ですが本作品は極彩色で仕上げられています
双龍閣(そうりゅうかく)
通称・双龍門。中国風の窟門として、住職の発案で建築業者を入れず、約五年の歳月をかけて、護持会と檀信徒が力を合わせて建立いたしました。
門中央の額には、天徳大龍王(てんとくだいりゅうおう)を掲げ、左右には、その龍王のしもべ、難陀龍王(なんだりゅうおう)と跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)の彫刻が本尊の観音様を守っています。
山門には禅宗での祖・達磨大師をお祀りしています。
門左右に掛かる額は聯額(れんがく)といい、黄檗山万福寺(御本山)の二代住職・木庵禅師の書です。
近江稲荷堂(おうみいなり)
ご本尊は茶枳尼天(だきにてん)が祀られ、白狐に乗っていることから稲荷信仰の対象となりました。
恐ろしい話ではありますが、このご神体は神通力の持ち主で、人の死期を察知して心臓を食らい、石の心臓と入れ替えて成仏させ、信仰するものには、煩悩や心の悩みを食らって取り除く大変慈悲深いのですが、刃向かうものには取り憑いたり、罰(たたり)を与えたりすると伝えられています。
当地にも、狐付民話や口伝が多く残っています。
玉泉庭
江戸初期に近江稲荷・建立の際に造園されたもので、彦根城作庭師が当寺に参禅逗留のおり、山裾の岩や石を集めて造園した、枯山水の庭と伝えられています。
龍目井(りゅうもくせい)
龍の口から流れ出る名水で満たされる井戸は、本堂に祀られている社・久吉大明神を御神体とする伺い寺として栄えたときに、信者は霊験あらたかな清水を持ち帰り、毎日飲み続けて祈願したという実話が残っています。
領主・今井家の墓陵
西圓寺は、近江国を統治していた佐々木・京極氏の重鎮今井一族の菩提寺として1352年(文和元年)に今井家四代・今井六左衛門尉(遠俊)によって創建されました。
裏山の中腹には、その今井家の墓陵があり、現在、四国に今井家末裔の方が在住されています。
山内一豊の妻の実家・若宮家もこの京極家に属していて、共に浅井家に仕えていました。
 
木斛樹(モッコク)
推定六百年以上の老木で創建当時に植えられました。
現在、町の名木に指定されています。
地蔵堂
この御堂には、信心すると子供を授かるという言い伝えが残る地蔵様と、交通事故で亡くなった当寺の縁者の地蔵様が安置され、子安祈願、交通安全祈願、水子祈願の地蔵堂です。
 
 
開山・仁空和尚画像 御神体・茶枳尼天  
大雄山西円寺案内

近江湖北27名刹巡礼26番札所
本尊:聖観音菩薩
(米原市指定重要文化財)
宗旨・黄檗宗(禅宗)

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